もともとつらつら思考録

浪人生が日に思った事とかを書く(主に読書記録)

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

レトリック感覚を読んで:書いている僕と、書かれている言葉との不機嫌な関係をめぐって

レトリック感覚 (講談社学術文庫)作者: 佐藤信夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 1992/06/05メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 128回この商品を含むブログ (61件) を見る レトリック、すなわち言葉を巧みに用いる表現の技法についてこの本は、書かれている…

第四間氷期を読んで:帰納から導かれる明日

明後日は模試 ブログの更新 前倒し 渾身の俳句(『模試』が青い春の季語)を詠んだところで、感想に移ろう。(思うところがあって内容を変えたら、お題から外れてしまった) 安部公房の本は、新潮文庫から出ている「壁」「R62号の発明・鉛の卵」を1回ずつ、「箱…

20歳の自分に受けさせたい文章講義を読んで:決意表明代わり

表現能力が重要視される世界になった。作文・小論文・卒論・ES・プレゼン等々、試される媒体を挙げ始めたらキリがない。そしてこれからもこの傾向は強くなるだろう。 そんな社会に生きる僕たちにとって、この本が役に立つか、と聞かれたら正直微妙だ。でも、…

「おたく」の精神史を読んで:情報時代に愛し合う男と女

最初に断るが、自分は「オタク」でもなんでもない。 涼宮ハルヒもけいおんも見たことはなく、エヴァンゲリオンは新劇場版を見たことがあるくらい。 強いてオタクポイントを挙げるとするなら、「ガンダムシリーズ」をそれなりに見ている位である。 そんな自分…

「葉隠入門」を読んで:男は死んでも桜色

『武士道といふは死ぬ事と見付けたり』という言葉を誤解していた。 高1の頃、純文学にかぶれて(今もかぶれているが……)三島由紀夫を読んでみようと思った事はあったが、どうにも読み進められなかった。「仮面の告白」は2回ほど挫折した覚えがある。 だがこの…