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もともとつらつら思考録

高校3年生が日に思った事とかを書く(主に読書記録)

『憲法とは何か』を読んで:Don`t feel,think!

本の感想

 現在高校生の僕にとって冷戦というのは教科書の中での出来事であり、キューバ危機の緊張感もベルリンの壁崩壊のインパクトもあんまりリアルなものとして掴めない。
冷たい戦争といわれる所以として、当時ヨーロッパでは軍事力による直接の衝突が起こらなかったらしい。ピンとこない要素が多い冷戦だが、その最たる点はいつ、何をもって共産主義陣営が敗北したのかということが分からないということだ。有名な標語として「ヤルタからマルタへ」というものがあるが、そのマルタで行われた会談では何の合意もなかったらしい。いったい何が冷戦の終わりなのだろうか
 

 受験生がそんな知識で大丈夫かと言われそうだが、僕に面白い回答をくれた本があった。冷戦とは、東側陣営と西側陣営の憲法をめぐる争いだったのだ。

 

憲法とは何か (岩波新書)

憲法とは何か (岩波新書)

 

  国家の正当性は何によって保証されるのか。近代憲法を有する国では社会契約説がその根拠となっている。そしてその社会契約こそが憲法であるのだ。ならば社会を構成する諸個人が自国の社会契約すなわち憲法を放棄したとき、その国家は正当性を失う。その結果、国家同士の戦争状態はなくなったというのが冷戦終結秘話らしい。

 

 これは冷戦だけの話ではない。二次大戦の結末も似たようなものだ。今の日本国の正当性も、日本国憲法が保証している。憲法九九条にもあるように、公務員が忠誠を誓う第一のものは日本列島や国旗、国歌ではなく日本国憲法なのだ。僕が政治経済や中学の社会科の授業をテキトーに受けていたから知らなかったのだろうか。日本人は憲法を知らないなんて言い古された言葉だが、言い古されてるだけのことはある。仮に、もし仮に近隣諸国と戦争が始まったとして、僕たちは「日本国憲法」のために死んでいくのだろうか。アメリカがかつて唱えていた、”自由のための闘い”という言葉の意味が何となく分かった気がする。