『食い逃げされても〜』シリーズを読んで:興味が跳び飛び定まらない
「戦後知識人の最も悪しき性向は、実務や工学の軽視である。」という宮崎哲弥の言葉は、僕の胸を強く打った。知識人だなんておこがましいことは言わないが、実務や工学への興味はまさしくその通りで、自分の無根拠な軽視を恥じた僕は今、会計や法律に関する新書を片っ端から読んでいる。
法律に関する本はよく見かけるのだが、会計に関する本はなかなか見つけづらい。また食指もなかなか動かない。だがこのシリーズは身近な疑問を会計的な話に昇華してくれるいい本だった。
食い逃げされてもバイトは雇うな?禁じられた数字〈上〉? さおだけ屋はなぜ潰れないのか? (光文社新書)
- 作者: 山田真哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/03/29
- メディア: Kindle版
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「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い?禁じられた数字〈下〉? さおだけ屋はなぜ潰れないのか? (光文社新書)
- 作者: 山田真哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/03/29
- メディア: Kindle版
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僕が抱いていた会計への不信感、つまり行き過ぎた効率主義への不信感は、まさしくこの本の著者が、会計的な思考をする人に抱いていたものだ。だが彼は会計を学んだ上でそれについて懐疑を抱き、複数の視点を持つつまり会計的な思考と非会計的な思考を持つことの大切さを述べている。
様々な視点を持つことは大事なことだ。今の僕は興味がとっちらかり過ぎなのではないだろうかなんて考えたりもするが、大学生の間まではそんなかんじで楽しく生きていこうと思う。まだ受験終わってないけど……