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もともとつらつら思考録

高校3年生が日に思った事とかを書く(主に読書記録)

『父と娘の法入門を読んで』:人間に生まれて良かったね

本の感想

 

父と娘の法入門 (岩波ジュニア新書 (519))

父と娘の法入門 (岩波ジュニア新書 (519))

 

 

  本書は文章がとても平易に書かれていて読みやすい。そしてとても面白い切り口で法律について書かれているので、スイスイ読めてしまう。

 

  法律とはなんだろうか。こういう時に辞書を引くのは1番やってはいけないことである気がするが、広辞苑によると社会秩序の維持の為の規範であるらしい。別に辞書を引かなくても分かるような答えだったが、この維持されるべき社会秩序とやらが「人間の為のもの」であることを良くも悪くも浮き彫りにしているのがこの本の特徴だ。

 

  この本の内容は、ペットや野良犬などの動物と人間との間の、法律が取る接し方の違いを書くことにより分かる人間の権利と義務を中心としている。その権利と義務は社会に参画しているからこそ、つまり人間だからこそ手に入れられる(させられてるとも取れる)ものだ。環境保護法だって煎じ詰めれば人間の為の自然を守る法だ。では人間以外のものが社会参画すればどうなるか。AIの権利や義務に関する倫理的な問題、法律的な問題を考えるのは誰になるのか。法の専門家や人工知能の専門家ーーと言い切ってしまいたいところだが、それは我々市民の仕事なのだ。法律が我々の社会のためのものであり、社会がそこに生きる市民のためのものである以上は。