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もともとつらつら思考録

浪人生が日に思った事とかを書く(主に読書記録)

本の感想

『憲法とは何か』を読んで:Don`t feel,think!

現在高校生の僕にとって冷戦というのは教科書の中での出来事であり、キューバ危機の緊張感もベルリンの壁崩壊のインパクトもあんまりリアルなものとして掴めない。冷たい戦争といわれる所以として、当時ヨーロッパでは軍事力による直接の衝突が起こらなかっ…

『東と西の語る日本の歴史』を読んで:底抜けそこのけおうまは通る

宮台真司曰く、ポストモダンとは、社会を構成する人が皆、その社会が今ある形を取っている必然性は無いということに気付いてしまった時代である。それは国家もまた同様で、日本という国が今ある形を取っている理由も、そうなっているから、ということに他な…

『日本の難点』を読んで:インフルエンザより厄介な感染

ブッコフで50円で買えたのが申し訳なくなるようないい買い物だった。だが万人に勧められるような良い本ではない事は確かだ。Amazonのレビューにも見られるように、著者である宮台真司氏の鼻に付く自慢話も多々ある(あとがきの「本書の全体を読み通すと、叙…

『文系のための数学教室』を読んで

昨日会計の本について書いたと思えば、今日は数学の本について書く。実はおとといの割り算についての謎の記事は、これを書くための布石だったのだが、ドタバタしていて間違えてしまった。 普通、"距離"と聞くと一定のものであると考えがちで、実際家から駅…

『食い逃げされても〜』シリーズを読んで:興味が跳び飛び定まらない

「戦後知識人の最も悪しき性向は、実務や工学の軽視である。」という宮崎哲弥の言葉は、僕の胸を強く打った。知識人だなんておこがましいことは言わないが、実務や工学への興味はまさしくその通りで、自分の無根拠な軽視を恥じた僕は今、会計や法律に関する…

『父と娘の法入門を読んで』:人間に生まれて良かったね

父と娘の法入門 (岩波ジュニア新書 (519)) 作者: 大村敦志 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2005/10/25 メディア: 新書 購入: 3人 クリック: 50回 この商品を含むブログ (26件) を見る 本書は文章がとても平易に書かれていて読みやすい。そしてとても面白…

『大衆教育社会のゆくえ』を読んで:受験を通して考える

センター試験の翌日なので、やっぱり受験勉強についての記事を書きたくなった。子供の数は減っているが、センター試験の現役志願率は過去最高を記録している。世代の中での大学に行きたい人の割合は年々増えているように思える。ということで、こんな本をチ…

アウトサイダーを読んで:生きることを考える機会

アウトサイダー(上) (中公文庫)作者: コリン・ウィルソン,中村保男出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2012/12/20メディア: 文庫購入: 46人 クリック: 1,852回この商品を含むブログ (22件) を見る アウトサイダー、それは社会秩序の内側に留まることを拒…

機関銃の社会史を読んで:何が人を殺すのか

機関銃の社会史 (平凡社ライブラリー)作者: ジョンエリス,John Ellis,越智道雄出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2008/02メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 35回この商品を含むブログ (15件) を見る 題名に反してかなり万人向け。著者、ジョン・エリスは、…

箱男を読んで:本物らしさとレトリック

箱男 (新潮文庫)作者: 安部公房出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/05メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 69回この商品を含むブログ (222件) を見る 縦横それぞれ1メートル、高さ1メートル30センチほどの段ボール箱。それを被る箱男をめぐる"ぼく"たちの…

映画は父を殺すためにあるを読んで:モラトリアムらず孝行せい

映画は父を殺すためにある―通過儀礼という見方 (ちくま文庫)作者: 島田裕巳出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/05メディア: 文庫購入: 149人 クリック: 3,950回この商品を含むブログ (53件) を見る 映画を、宗教学の概念である"通過儀礼"を通じて解体し…

レトリック感覚を読んで:書いている僕と、書かれている言葉との不機嫌な関係をめぐって

レトリック感覚 (講談社学術文庫)作者: 佐藤信夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 1992/06/05メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 128回この商品を含むブログ (61件) を見る レトリック、すなわち言葉を巧みに用いる表現の技法についてこの本は、書かれている…

第四間氷期を読んで:帰納から導かれる明日

明後日は模試 ブログの更新 前倒し 渾身の俳句(『模試』が青い春の季語)を詠んだところで、感想に移ろう。(思うところがあって内容を変えたら、お題から外れてしまった) 安部公房の本は、新潮文庫から出ている「壁」「R62号の発明・鉛の卵」を1回ずつ、「箱…

20歳の自分に受けさせたい文章講義を読んで:決意表明代わり

表現能力が重要視される世界になった。作文・小論文・卒論・ES・プレゼン等々、試される媒体を挙げ始めたらキリがない。そしてこれからもこの傾向は強くなるだろう。 そんな社会に生きる僕たちにとって、この本が役に立つか、と聞かれたら正直微妙だ。でも、…

「おたく」の精神史を読んで:情報時代に愛し合う男と女

最初に断るが、自分は「オタク」でもなんでもない。 涼宮ハルヒもけいおんも見たことはなく、エヴァンゲリオンは新劇場版を見たことがあるくらい。 強いてオタクポイントを挙げるとするなら、「ガンダムシリーズ」をそれなりに見ている位である。 そんな自分…

「葉隠入門」を読んで:男は死んでも桜色

『武士道といふは死ぬ事と見付けたり』という言葉を誤解していた。 高1の頃、純文学にかぶれて(今もかぶれているが……)三島由紀夫を読んでみようと思った事はあったが、どうにも読み進められなかった。「仮面の告白」は2回ほど挫折した覚えがある。 だがこの…